流れに乗って、今この瞬間を生きる大切さを学んだ男性
セッションに訪れる人は圧倒的に女性が多いですが、
全体の2割ぐらいは男性もやってきます。
Sさんは安定した企業での仕事を捨て、これまでとは全く違う異分野を学ぶために
米国の大学へ留学した30代の男性の体験談をご紹介します。
Sさんが初めて来たのは、留学生活を終え日本へ帰国してからでした。
さらにその分野で進んでいる米国での勉強を続けたいと考え、
大学院への進学を希望してはいましたが、
数年間の留学生活で既に貯金は使い果たし、
先立つものがない状況で、これからどうしたものかと悩んでいました。
ちょうどそんな時に、かつて勤めていた会社関係の人を通じて、
ある企業での仕事の誘いが舞い込んできました。
それはポジションも待遇もよく、かつての経験を生かしてできる仕事でもありました。
そのかわり、責任も生じますが、決してやりがいのない仕事ではなく、
先立つものがなく動けないでいた今のSさんにとっては、考えようによっては
好都合なもののように思えました。
私がSさんのオーラを見た時、彼の表面的な気持ちは半々で
揺れているように見えたけど、
内側では引き受けてみてもいいかなという方向へほぼ傾いているように見えました。
ただSさんの中では、自分が将来的にやりたいと思っていることではないし、
いずれは辞めるのに今それを引き受けてもいいのか?
という心の葛藤が起こっているように見えました。
彼の最終目標は米国の大学院へ進学して、さらに研鑽を積んで、
その分野での活動をしていくことでしたから、
かつての職業に戻ることは自分の夢から遠ざかる、つまり後退することのようにも
感じているようでした。
私が透視で見る限り、彼はとても優しく純粋なエネルギーの持ち主でしたが、
かなりの完璧主義でやや柔軟性に欠けるところがありました。
色々な角度からエネルギーを見てみて彼の人生が動けなくなってしまっている
原因は、その柔軟性のなさによるところだということがわかりました。
もちろん親の問題とか様々な問題も絡んではいましたが、
それは一朝一夕で解決することではないのでもっと時間をかけて
やる必要がありますが、
とりあえず動けないでいる今この状況に動きをもたらすためには、
その時その時の流れに沿って考えや態度を変える柔軟性が鍵のようでした。
純粋でまっすぐだからこそ、1回決めたことを押し通そうとする・・・
それは場合によっては「ひとつのことをやり遂げる継続性」として
大いに役立ちますが、
様々な理由で動けない状況に取り囲まれている時には、
その純粋で一本気なところは却って足を引っ張ることがあります。
「押してもだめなら引いてみな」という諺にもあるとおり、
何をどうやっても条件が揃わない時というのは
「今はまだそのタイミングではない」とかそれなりの理由があるものなので、
それをなんとかしようと力づくで頑張るより、逆らわないで流れに乗って、
目の前にやってきたものを素直に受け取るという柔軟性も時には大切です。
彼の最終目標からしたら、前の職業に戻ることは、
一見自分の夢から遠ざかること、
或いは遠回りと思えるかもしれませんが、
実はそれが却って近道だったり、何の関係もないように見えてもその経験が
今後に非常に役立ったりということがしばしば起こるものです。
彼の内側では様々な葛藤が起こっていましたが、
エネルギーの世界はもっとシンプルです。
要は葛藤をなくせばいいだけだからです。
とりあえず彼には今お金が必要だったのです。
あまり完璧主義でない人ならば、米国へ行ってしまってそこでバイトしながら
働くという方法もあるにはあるけど、完璧主義な彼のエネルギーの中には、
その選択肢はクローズアップされていないように見えました。
彼はどちらかというとゆっくり確実に、よりダメージを少なく
変わっていくタイプのようでした。
つまり十分な資金を用意して、むこうに行ってからお金の心配なく
勉学に集中できるような完璧な環境を整えてから行くタイプということです。
このように確実にことを進めるタイプの彼は、
大学院へ進学するのは遅くなりますが、
でもこれはこれで利点もあるのです。
日本にいる間に、親とのエネルギー的問題に対処する時間もできますし、
これからの勤め先で「責任感」という課題にも取り組むことになるでしょう。
でもそれは最終的には彼の将来に必ずや役立つことになると思います。
望む現実を創るための道はたったのひとつではありません。
どれがいいとかどれが間違っているとかもないのです。
早ければいいというわけでも遅いからだめというわけでもありません。
要は自分に合った方法で、創っていけばいいだけなのです。
それこそが創造する楽しさだし、だからこそ人生って面白いのですから。
私が透視で得た情報では、自分の夢の最終地点に行き着くのに、
「この道順でなければ辿り着けない」と
ひとつの決まりきった道筋しか見えていない彼の思い込みと、
先の先まで考え過ぎる心配性な部分と、
更には「その仕事を引き受けるからには・・・・」と、
やる前から必要以上に責任感を背負いすぎるところや
自分に厳しい完璧主義な部分が邪魔になっているようでしたので、
そのエネルギーを動かし、それから全体のヒーリングを行いました。
それからしばらくして、再びSさんはリーディングとヒーリングにやってきました。
セッションに来る前から、彼が考えすぎている状態が伝わって気ました。
「あれから履歴書を送ったのですが、数ヶ月たっても先方からの採用通知が来ない」
と彼は開口一番訴えました。
私はすぐさま「おかしい」と思いました。
私の直感は「何か簡単なことが邪魔をしている」と告げていました。
私は彼をひと目見てすぐに、オーラにたくさん出ている不安のエネルギーが流れを邪魔していることに気づきました。
またしても彼のオーラは葛藤でいっぱいでした。
働く前から「責任の重いポジションだけど、自分に務まるのだろうか?」とか
「自分にとって苦手なタイプの人がいて、
その人のペースに巻き込まれないだろうか?」とか、
様々な心配事を生み出して、オーラの中はどうにもこうにも動けない状態になっていました。
「この不安のエネルギーを取り除いて、ああでもないこうでもないと
起こってもいない先のことを心配するのを今すぐやめて
今この瞬間だけに生きるようにすれば、採用通知は来ると思いますけど。」
と私は言いました。
どう見てもSさん自身の心配のエネルギーが邪魔をしている、
そうとしか思えませんでした。
私が見る限り、その仕事はもう彼のところへ来るように見えていました。
ただ彼自身の葛藤がそれを妨げていたのでした。
私は彼にヒーリングをした後、過去のことも未来のことも考えず、
今この瞬間にだけ集中するようにということを伝え、
自己愛を高めて望むものを得られやすくする簡単なビジュアライゼーションを教えました。
その日の夜、Sさんからメールが届きました。
「あれから教えられたビジュアラーゼーションをやりながら今この瞬間だけに生きることを意識して自宅へ戻ったら、採用通知のメールが届いていました。」
とのお知らせでした。
彼はこうも書いていました。
「もうこれからは考えるのはやめます。自分が考えて心配していることが自分の邪魔をしていたということがよくわかりました。」
これは彼のハイアーセルフ(高次の自己)が彼にもたらせた体験でした。
頭で考え過ぎてあらゆる心配を生み出す癖が
どれだけ自らの足を引っ張っていることになるかということを、
彼のハイアーセルフはまさに頭ではなく体験的に理解させようとしていたのでした。
そしてその導きどおり、彼は「身を持ってよくわかりました。」と、
本当の意味で大きな気づきを得たのでした。
それは書籍から得られるものでも、人の話から得た知識でもなく、
自らの体験から得た大きな大きな収穫です。
体験から得た気づきは本当の意味で人を変え、大きく成長させる力になります。
多くの人が心配事を抱えてセッションにやってきますが、
不安や心配がどれだけ自分の足を引っ張ることになるかというのを、是非、
彼のように体験的に知って欲しいと思います。
私もまたそのような体験を共有することができ、とても光栄でした。
そしてこの話を「体験談」に掲載することに、多くの方とシェアすることに快く同意してくださったSさんに心から感謝したいと思います。
これからもハイアーセルフの導きと宇宙の恩恵がもたらされますように!!








